「奴隷色のステージ」「串刺し拷問」さらに「完全拘束・完全支配 拷問ドラッグ」とハードな世界を見せてくれるガチM女優、塩見彩だけに期待が高まる。
江戸時代の拷問資料を眺めているうちに秘めた欲望が現実になっていく。
古いSM雑誌(SM奇譚)に魅入られた塩見彩。しだいに没入していく。自分はマゾ女だと自覚している。囚われる女忍者。古い雑誌をめくるとそこに私(彩)はいた。
現と幻をスリップする彩。無残な責め苦に泣き叫ぶ女囚に私はなりたい!
ついにはオナニーをはじめてしまった。いったいどんな妄想でイクつもりなのだろう。
くノ一となった彼女が捕らえられ、責められる幻想の世界に没入する。捕らえられたときの彼女の表情は抜群だ。
緊縛されての訊問がはじまる。逆さ吊りで尻を叩かれる。それはほんの序の口だと彼女もわかっている。
ササラにした太い竹による本格的な打擲に絶叫。ついには失禁。
頑丈そうな十露盤に正座させられる。石抱きの拷問。一枚、二枚と重い石を足にのせられて泣き叫んでも、誰も助けてはくれないのだ。
長時間にわたる石抱きでも情報を漏らさない。背中や腕を竹で叩く。
ここで現実の世界へ。
オナニーはさらに強い刺激を求めて、自前の手拭いで猿ぐつわをし、縄をもてあそぶ。
自縛して蝋燭に火をつける。もしこの姿を誰かに見られたら……。マゾ女と知られてしまったら……。
幻想での彼女も蝋燭で責め立てられる。とくに敏感な乳首と陰部を丁寧に熱蝋で焼かれていく。
忍者ならではの色責めに身を焦がす。それでいて、畳はぐしょ濡れだ。
激しいイラマチオ。喉を責められ、息も満足にできない。
我慢できなくなった彼女は騎乗位で感じまくる。たっぷりと中出しをされて、放心状態となる。
恥ずかしすぎる自分の性癖。翌日、再び倉庫にやってきた彼女は、ページをめくりながら、肌をさらけ出していく。
ついには段ボール箱の角に股間を擦りつけて。
その幻想は、厳しく縛られての三角木馬責めだった。絵になるその姿。無情にも足には重石を吊り下げられていく。深く股間に食い込む。終わりのない拷問。
そして幻想で失神して半裸の状態で発見された彼女は、いよいよ現実に自分の性癖に身を落としていくのだった。
傷ついた体を磔台にくくりつけられる。もはや生きる場所を失った女忍者と、同僚たちに半裸のまま担がれていく自分が重なる。そして幻想は現実になるのだ。
塩見彩の魅力はもちろん、スタイリッシュな映像。奈加あきらの緊縛も楽しめる作品。文=あんぷらぐど 荒縄工房主宰)